iPhone便利機能紹介~背面タップ～

2020年9月にリリースされたiOS14から実装された背面タップ機能、皆さまは使われていますか？

iPhoneの背面を2回もしくは3回続けてトントンと指で軽くタップすることで登録しておいた機能を起動させる事が出来る機能ですが、あらかじめ簡単な設定をしないと機能しないので使われていない方も多いかと思います。

今回はその設定方法や登録可能な機能のご紹介をさせて頂きます。

背面タップってどうやって動いているの？

背面をタップするといってもiPhoneの背面にはタッチパネルは付いておりませんので「タップしてなんで反応するんだろう？」と思いますが、こちらはiPhoneに搭載された加速度センサーやジャイロセンサーといったセンサーが感知する事によって機能しています。
iPhoneを縦や横にするとその向きに応じて画面の向きがかわったり、iPhoneを見ようと画面を自分の方向に向けると画面が付くのもそれらのセンサーが機能する事で可能となっています。
背面タップもそれらのセンサーを利用した機能になっており、普段何気なく使用している機能などを登録しておくとiPhoneの使い勝手が良くなります。

背面タップの対応機種

背面タップが使えるのは以下の条件を満たしたモデルです。

・iPhone 8 / 8Plus以降の機種
・OSバージョンiOS14以上

背面タップの設定方法

iPhoneから「設定」を開き、「アクセシビリティ」▶︎「タッチ」▶︎「背面タップ」とタップしていきます。
すると「ダブルタップ」と「トリプルタップ」と表示されます。

背面タップにはこの「ダブルタップ」と「トリプルタップ」の2種類のタップ方法にそれぞれ別の機能を割り与えられる様になっています。

背面タップで割り当て可能な機能

【アクセシビリティショートカット】▶︎アクセシビリティのショートカットで指定した機能を起動する。
【Appスイッチャー】▶︎タスクの切り替え画面を表示する。
【Siri】▶︎Siriを起動する。
【Spotlight】▶︎iPhone内のアプリやメール、ファイル等を検索する機能を開く。
【カメラ】▶︎カメラを起動する。
【コントロールセンター】▶︎コントロールセンターを開く。
【シェイク】▶︎直前の入力を取り消す。
【スクリーンショット】▶︎今開いている画面のスクリーンショットを撮る。
【フラッシュライト】▶︎フラッシュライトのON/OFF。
【ホーム】▶︎ホーム画面に戻る。
【音量を下げる】▶︎ボリュームを1つ下げる。
【音量を上げる】▶︎ボリュームを1つ上げる。
【画面の向きをロック】▶︎画面を縦や横にしても向きが変わらない様にする設定のON/OFF。
【画面をロック】▶︎画面を暗くしてロックをかける。
【簡易アクセス】▶︎画面の上の部分に指が届きやすい様に画面を下におろしてくる表示のON/OFF。
【消音】▶︎消音(ミュート)のON/OFF。
【通知センター】▶︎通知センターを表示する。
【AssistiveTouch】▶︎色々な操作が出来る仮想ボタンの表示のON/OFF。
【VoiceOver】▶︎画面内で選択した箇所を音声で読み上げる機能のON/OFF。
【カラーフィルター】▶︎画面表示でモノクロ/カラーの切り替えをする。
【ズーム】▶︎画面内のテキスト等を拡大表示するルーペの表示のON/OFF。
【ズームコントローラー】▶︎【ズーム】で表示したルーペの移動をより快適に出来るコントローラーの表示のON/OFF。
【バックグラウンドサウンド】▶︎物事に集中しやすい様に雑音（ノイズ、雨、せせらぎ等)を鳴らすのON/OFF。
【画面の読み上げ】▶︎現在開いてる画面のテキストを音声で読み上げる。
【拡大鏡】▶︎ 「拡大鏡」のアプリを起動する。
【反転(クラシック)】▶︎ 全ての色を反転する。
【反転(スマート)】▶︎テキストの色を反転する。
【下にスクロール】▶︎画面を下方向に少しスクロールする。
【上にスクロール】▶︎ 画面を上方向に少しスクロールする。
【ショートカット】▶︎「ショートカット」アプリで作成した操作を実行する。

おすすめ機能

【スクリーンショット】

ホームボタン(Touch ID)を搭載している機種はホームボタンとサイドボタンまたはスリープ/スリープ解除ボタンを同時に押すとスクリーンショットが撮れまして、Face ID搭載の機種はサイドボタンと音量を上げるボタンを同時に押すとスクリーンショットを撮ることが出来ますが、どちらも2箇所のボタンを同時に押さないといけないので機種の大きさや付けているケース等によっては少しやりづらかったりしますので、背面タップに設定する事でやり易くなりますのでおすすめです。

【コントロールセンター】

iPhoneSEなどホームボタン(Touch ID)を搭載している機種は、画面下から上にスワイプするとコントロールセンターが表示されていましたが、iPhoneX以降のFace ID搭載の機種は画面右上から下にスワイプする操作にかわりましたので、機種によっては片手で操作するのは難しい事もあります。背面タップに登録する事で片手で無理なく表示させる事が出来るのでおすすめです。

【画面の向きをロック】

iPhoneを操作していると体勢によってはふとした拍子に意図せず画面の向きが変わってしまう事があります。
こちらはコントロールセンターでON/OFFが可能となっておりますが上で説明させて頂いた通り、機種により表示させ辛い事もありますので、頻繁にON/OFF される方でしたら登録しておくと便利になります。

【消音】

ミーティング中や電車に乗車中などに不意に着信音や効果音が鳴ってしまった時にマナーボタンを設定せずともポンポンとポケットの上からでも背面をタップする事で音が鳴り止みますので設定しておくと場合によっては便利な機能になりそうです。

【ショートカットとの組み合わせ】

iOS13で標準搭載され始めた「ショートカット」の組み合わせることで、好アプリを即座に呼び出すことが可能になります。

例えば、電子マネーの決済画面をショートカットに設定しておけば、決済時に画面をスムーズに呼び出せて大変便利です。

他にもLINEやTwitterなどをショートカットに設定しておくとなりますのでおすすめです。

次で、組み合わせて背面タップを使用する方法をご紹介します。

背面タップで好きなアプリを起動する。

背面タップで好きな機能を呼び出す場合、まずはショートカットを設定する必要があります。
今回は例として「Paypay」を設定していきます。

アプリから「ショートカット」を開き、「＋」▶︎「アクションを追加」▶︎「スクリプティング」とタップしていきます。

スクリプティングの項目から「Appを開く」を選び、水色の「App」をタップして設定したいアプリを選びます。
「完了」とタップすると、自分が設定したアプリが開くショートカットを設定する事ができました。

背面タップ設定から先程設定したショートカットの「Appを開く」を選んで、背面タップを実行すると、

無事にPayPayを開く動作をすることができました。

まとめ

背面タップに設定できる種類は以外に多くある事がわかりました。
機能によってはそこまで必要でない物もありますが、たまに使っている機能だけど少し操作し辛かった機能などを登録するのに丁度良さそうです。
さらにアプリの「ショートカット」で登録した機能を設定できるので、設定次第ではお気に入りのプレイリストを流したり、部屋の電気を消したりといった少し複雑な操作も登録可能となっています。
色々とカスタマイズ可能となっておりますので是非お気に入りの機能を見つけてみてください。