「最近電池の持ちが極端に悪いような…」
「スマホ本体が熱くなっている気がする」
「画面の一部が浮いているかも?!」
「充電器を挿しているのに電池残量がなかなか貯まらない」
「充電残量がまだたくさん残っているのに電源が切れる」
こんな経験ないですか?
特に「スマホ本体が熱くなる」「電池残量がまだ残っているのに突然電源が切れてしまう」という申告内容はiCrackedでも問い合わせがよくあります。
上記の症状の場合、断言は出来ませんが電池劣化の可能性が高いです。
2年以上利用している端末だと電池劣化が始まっていることが大半です。電池劣化によるものか、本体設定や内部によるものか、判断材料は色々ありますが、今回は電池劣化に焦点をあててお話しようと思います。
なぜ電池膨張するの?
簡単にお伝えするとバッテリーは使用するにつれて、バッテリー内部でガスが発生しています。つまり劣化が進むにつれて内部にガスが少しずつ貯まっていき、最終的に電池膨張に繋がることになります。
また、スマホ利用時は適温が求められています。
周囲の温度が0度~35度が適温とされています。
特に夏場の車内に端末を置いたままにすると、高温になりやすくなってしまいます。異常に発熱した端末内部のバッテリーからガスが発生し、膨張につながるケースもあります!この場合、発火や発煙の危険性もありますので十分に注意してください!
iPhone や iPad が高温または低温になりすぎた場合 – Apple サポート (日本)

電池膨張は絶対起こる?
結論からお話すると、スマホそれぞれに個体差があるように劣化すると必ず膨張するわけではありません。
よくある一例としては…
「家族と一緒に購入して利用期間は一緒なのに私だけ電池の減りが早い!」
というパターンです。
もちろん本体内の設定やインストールされているアプリの違い、利用頻度の違いもありますが、大きな要因となるのが充電するタイミングです。
・充電残量が十分にあるのに充電する
・充電が100%になっているのに充電器に挿したままにしている
・充電中に長時間の動画閲覧やゲームをしている。
上記の事を常時しているとバッテリー劣化は早まります。
結果としてバッテリー劣化状態になり、膨張「しやすい状態」になります。
あくまで劣化の一つの要因として膨張が起こると考えて下さい。
電池膨張はすぐわかる?
電池交換修理でよく見かけるのが電池の膨張。一時期ニュースで話題にもなりました。
目に見える形で膨張することもあれば、内部を点検してわかることもあります。

上記のように、目に見える形で膨張していたら要注意です!
上記の写真は電池が膨張し、下から画面を圧迫していたバッテリーです。
バッテリーの上にある画面が故障し、電池だけでなく画面修理が必要な状態になっていました。
膨らんでいる部分に気が付いても、決して押し込んだりしないでください!!!
電池に過度の負担がかかり、発火の恐れがあります。
もし電池膨張したら?

「膨らんでいるけど通常通り使えるからとりあえずそのままでいっか🎵」
という方も中にはいらっしゃいますが、かなり危険な状態です。
電池膨張により一番大きな被害が出るのが画面部分です。
下から圧迫され、タッチ操作が不可になるだけでなく正常な画面表示が出来なくなります。
また、画面が浮いている状態だと衝撃にも極端に弱くなるだけでなく物理的に隙間出来てしまい、防水性能は失われます。
こうなった場合、早急に電池交換や機種変更が必要となります!
スマホは自分で電池交換出来る?
修理に自信のある方以外は絶対にしない方がいいでしょう。
バッテリー内部は特殊な液体やガスが入っています。
うっかりバッテリーを傷つけてしまい、酸素に触れてしまうと即発火します。
スマホ本体が丸焦げになるだけでなく、大きな火事に繋がる要因にもなりかねません。
最近では通販サイトにセルフで電池交換キットなるものも販売されています。バッテリー+修理道具のセットで販売されていますが、きちんと防火対策など取ったうえでの電池交換をおススメします。
出来れば専門の修理店での電池交換、長期で利用している端末であるならば機種変更をおススメします!

同じ電池ですが、左が劣化し膨張した電池。右側が新品電池です。

同じ電池ですが左は劣化が進み左下側の一部分が特に膨張しています。右側は新品電池です。
電池膨張は「ケースを付けていて気付かなかった」という方も多いですが、気づいた場合はすぐに行動しましょう。
iCracked Storeでは相談も行っていますので、気になるかたは是非相談ください!