ソフトバンクが、11月1日から写真や動画などのデータをクラウドへバックアップできる「あんしんデータボックス」を提供開始しました。
スマートフォンで撮った写真や動画などのデータ保存やバックアップをする時に、クラウドサービスを利用することが一般的になってきました。
機種変更などでデータを移動させる時に、SDカードのような外部デバイスを使用する機会も減っています。
皆様はスマートフォンでクラウドサービスは利用されていますか?
今回は、今までクラウドを利用したことが無い方向けに、各携帯会社でどのようなクラウドサービスが提供されているのかを紹介していきます。
- クラウドの基礎知識
- クラウドサービスの仕組み
- softbank:あんしんデータボックス
- docomo:ドコモクラウド
- au:データお預かり
- Y!mobile:Yahoo!かんたんバックアップ
- まとめ
クラウドの基礎知識
クラウドは簡単に言えば、インターネットを利用してアクセスできる場所にデータを保管してくれるサービスです。
スマートフォン向けだとApple(iPhone)はiCloud、Google(Android)はGoogleドライブなどのクラウドサービスを提供しています。
携帯電話の中にあるデータを移動する場合、以前はSDカードなどを利用するのが一般的でしたが、クラウドへデータを保存することで簡単に端末間のデータの移動(共有)が可能です。
クラウドサービスの仕組み
クラウドへデータを保存することで、以下のような利点があります。
- データの保存場所を一箇所にまとめることで、利用・管理しやすくなる
- スマートフォン本体の保存容量を節約できる
- IDとパスワードがあれば、端末に関係なくデータを管理できる
- 端末が故障などをした際もデータは無事
例えば機種変更した場合でも、クラウドに保存してあるデータならばすぐに新しい端末で利用することが可能です。
また大事なデータはクラウドへ保存しておくことで、本体に故障などのトラブルがあったときのバックアップとしても役に立ちます。
ただしクラウドはスマートフォンとのデータのやり取りをする際に通信を利用するので、データ通信量(モバイル通信)の消費に注意が必要です。
Wi-Fiでの利用が推奨されます。
softbank:あんしんデータボックス
あんしんデータボックスは 月額600円(税込)で、写真や動画などのデータをクラウドへバックアップできるサービスです。
容量は500GBまでとなり、1契約あたりの利用台数に制限は無し。softbank IDを発行すればキャリアフリーで利用できます。
バックアップ可能データは写真、動画、連絡先、音楽、ドキュメント、SMS/MMS、通話履歴。(下図の通り、機種などによってデータのバックアップや復元ができない項目がある)
利用方法:iPhone、iPad、スマートフォン、タブレットは専用アプリ、PCはデスクトップ版専用アプリまたはWebから写真や動画などのデータをクラウドへバックアップ可能です。
バックアップした写真をAI変換機能で高画質化することもできます。
一般的なクラウドサービスだと数十GBの容量までですがあんしんデータボックスは500GBまで保存可能で、キャリアフリーで利用できるので通信会社を気にしなくても構わない部分もおすすめポイントです。
※ちなみにソフトバンク回線の契約者が解約した場合、 あんしんデータボックスの契約は継続され、指定していた請求先に継続して請求されるようです。
docomo:ドコモクラウド
ドコモクラウドはドコモの回線契約をすると、クラウドストレージを5GB分無料で使う事ができます。
※ドコモ回線以外の方は利用不可です。ドコモでも非対応の料金プランが一部あるので公式サイトでご確認ください。
クラウドストレージは各データに応じたアプリを利用してクラウドにデータを預ける形で消費されます。
- 電話帳:ドコモ電話帳
- 写真や動画:dフォト
- 音楽やOffice系ファイルやPDFなど : データ保管BOX
- 予定表やメモ:スケジュール&メモ
各アプリの特徴
・「ドコモ電話帳」「dフォト」「データ保管BOX」「スケジュール&メモ」では、パソコンやタブレットなど他の端末からアクセスして管理・編集することも可能です。
・「dフォト」は「自動お預かり設定」が利用可能で、月額308円(税込)でプリントサービスが利用できます。 プリントサービスはドコモ回線をお持ちでない方も利用できます。
・「データ保管BOX」は Office系ファイルやPDF、 写真、動画、音楽の保存が可能で、dフォトのような自動預かり設定は無いですがデータの共有機能が利用できます。
共有(かんたん共有)は、データ保管BOXにアップロードしたデータのURLを共有したい相手に送信して、そのURLから共有されたデータを保存して、参照することができる機能です。
事前の共有設定やパスワード設定が不要なので、簡単にデータを共有できます。
保存容量の追加
もし容量が足りない場合は、 「クラウド容量オプション」でクラウド容量を選んで増加申込ができます。
- プラス10GB:110円(税込)
- プラス25GB:275円(税込)
- プラス50GB:440円(税込)
ちなみに申し込んだストレージ容量は無料分に追加されるので、例えば「プラス50GB」を申し込むと無料分である5GBに追加されて、55GB使えるようになります。
ドコモ回線契約者しか利用は出来ないものの、用途に応じて使い分けることができる便利なサービスなので、対象の方は使ってみてはいかがですか。
au:データお預かり
auの「データお預かり」は各種データを最大50GBまで預けられるサービスです。 写真や動画、アドレス帳、カレンダー、SMS、パスワード情報などを保存することが可能です。
auスマートパス非会員の場合は1GBまで利用可能です。(au回線利用者のみ)
auスマートパスプレミアム(税込548円/月)に加入している方であれば、キャリアフリーで50GBまでデータを保存することができます。また初期容量は50GBですが、不足したときは10GBごとに税込110円/月で容量追加できます。
対応機種はAndroid、iPhone、iPad、auの4G LTEケータイです。
※iOS端末は一部非対応あり
※auの4G LTEケータイで利用する場合、auスマートパスプレミアムへのご加入が必要です
auスマートパスプレミアム会員はデータお預かり以外に、その他サポートサービスが利用できます。
- データ復旧サービス
- 修理代金サポート(iOSのみ)
- Wi-Fiセキュリティ(Android/iOS)
- ウイルスバスター for auの利用(Androidのみ)
auスマートパスプレミアムではエンタメサービスやクーポン特典も利用できるので、データお預かり以外の様々なサービスを利用したい方におススメです。
Y!mobile:Yahoo!かんたんバックアップ
Yahoo!かんたんバックアップでは、スマホで撮影した写真、スマホで撮影した動画、連絡先をYahooのオンラインストレージに保存する事が出来ます。
無料ユーザーは5GBまで利用可能で、Yahoo ! プレミアム会員は容量無制限での利用が可能です。
※Yahoo!JAPAN IDの発行が必要です。
※Yahoo!プレミアムは、月額508円(税込)の有料サービスです。
ソフトバンク回線またはワイモバイル回線で指定プランをご利用の場合、Yahoo!プレミアム会員費は月額料金に含まれるため、請求は発生しません。
キャリアフリー対象の保管サービスの中では一番月額料金が安く、容量無制限で保管できます。もし他のサービスの容量でも足りない場合は、こちらに切替を検討してみてはいかがですか?
まとめ
提供会社 | softbank | docomo | au | Y!mobile |
サービス |
あんしん データボックス |
ドコモクラウド | データお預かり | Yahoo!かんたん バックアップ |
月額 | 600円/月(税込) | 0~440円/月(税込) | 0~548円/月 (税込) | 0~508円/月(税込) |
容量 | 500GB | 5~55GB | 1~50GB | 5GB~無制限 |
キャリア | キャリアフリー | ドコモ回線のみ | キャリアフリー | キャリアフリー |
対象データ | 電話帳、写真、動画、音楽、ドキュメント、SMS/MMS、通話履歴 | 電話帳、写真、動画、音楽、Office系、PDF、スケジュール、メモ | 電話帳、写真、動画、スケジュール、SMS、パスワード情報 | 電話帳、写真、動画 |
その他 | PCでも利用可能。 AI変換機能で高画質化 できる。 |
PCでも利用可能。 OfficeファイルやPDF保存可能。 別料金でプリントサービスあり。 |
auスマートパスプレミアム加入の場合、その他サポート利用可能 |
いかがでしょうか。
一口にクラウドといっても様々な内容の違いが存在します。その違いの中でどの部分を重視するかで最適なクラウドサービスが決まってきます。
- 容量はどれくらいか
- 月々の料金は何円なのか
- キャリア問わず利用できるか
- アプリやデータの操作・管理は分かりやすいか
- どのデータが対象か
- どんな端末で利用できるか
- 役立つオプションが利用できるか ・・・
今回の記事を参考にぜひ最適なクラウドサービスを使ってみてください。