iOS14に更新されたあたりから、修理店ではiPhoneのバッテリーの減りが早くなったというような問い合わせが相次いでいます。
iPhone修理業者が気になる、iPhoneのバッテリー持ちの改善方法について調査してみました。
考えられる原因などを記事にしました。
設定などによる問題
触覚フィードバック
iOS16からキーボード操作時に触覚フィードバックという機能が追加されました。
これはiPhoneに搭載されているTaptic Engineを振動させることで、疑似的に操作感触を再現する機能です。
この機能はiPhone8以降のモデルで使用する事ができ、よりリアルなキーボード入力感を感じることができるようになりました。
しかしながら、操作時になんの反応がなくても入力ができていれば良いわけです。
ある意味この機能により通常より電力を使うようになったといえる機能です。
設定の見直し

もちろん、この機能は全くの不要というわけではありません。
例えば、iPhone12miniなどの小さい端末では 何もない時よりも「操作している」「キーを打っている」感触がしっかりあるので、打ち間違いが少なくなるというメリットもございます。
また、キーボードだけでなく様々なところでこの触覚のフィードバックは行われています。
システムの触覚
システムの触覚はiPhoneを操作する中で様々な操作を触覚で感じられる機能の事です。
例えば以下のような操作の時に振動します。
・ロック画面からロック解除画面に移行する時
・設定でオンオフを切り替える時
・アラームやタイマーで時間を設定する時
・コンパスで向きが変わる時
・Appスイッチャーを表示する時
・電源を切る画面に移行する時
こちらも設定から簡単に設定変更する事が可能です。
設定の見直し

この機能をオフにしたからといって、マナーモード時にはしっかりバイブレーションで着信などを教えてくれます。
しかし、「アクセシビティ」にある「バイブレーション」をオフにすると、マナーモード時も無音になってしまうので注意が必要です。
5Gオート
2020年よりサービスを開始した5G通信は従来のLTE(4G)通信に比べ、高速ダウンロードにより、よりネットを快適にしてくれました。
しかし、5G通信ができる環境はまだまだ整備不十分であり、通信の速さを引き換えにバッテリーの減りを早める原因になっています。
そこであえて日常的な通信を4G(LTE)に制限し、大容量データをやり取りする時にのみ5G通信をオンにする設定が5Gオートです。
設定の見直し

ここでは5Gオートについてお話をしましたが、通信速度に困っていない場合などはあえて4Gに設定する事で通信のつながりによるバッテリーの減りをさらに抑える事ができます。
自身の使い方、通信環境によって設定を切り替えると良いでしょう。
また、5G通信にはもう一つ設定項目があります。
それはデータモードという機能で、アプリがモバイルデータ通信をどの程度使用するかを設定できます。

初期設定では「標準」に設定されており、よりバッテリーの減りが早いと感じている場合は、「省データモード」にすることによってバッテリーの減りを軽減する事ができます。
しかし、バックグラウンドで必要な機能を一時停止させることもあるので、緊急性の高い時に設定する事をオススメします。
アプリの整理
皆様、iPhoneに様々なアプリをダウンロードして、自身が使いやすいようにカスタマイズされていると思います。
もちろんそれがスマートフォンの醍醐味であり利便性です。
しかし、ダウンロードしたものの「今は使っていない」「使う頻度が少ない」アプリはありませんか?
このようなアプリがあると以下のような問題が発生します。
・バックグラウンドでの動作
・ストレージの圧迫
では、それぞれにどのような問題があるのでしょうか?
・アプリの自動アップデート
使用していないアプリでもダウンロードされている以上、定期的なアップデートがお知らせされます。
微々たるものではありますが、こういったアプリが多いとやはりバッテリー持ちの原因になります。
・バックグラウンドでの動作
過去に設定を済ませたアプリの場合、統計データの収集などでバックグラウンドで動作していることがあります。
こちらも微々たるものではありますが、 やはりバッテリー持ちの原因になります。
・ストレージの圧迫
iPhoneのストレージは選ぶモデルによってはどのスマートフォンよりも多いストレージ容量を使用する事が可能です。
しかし、どのスマートフォンの基礎的なシステムで約8GBほどを購入時から使用しており、想定以上に使用できる容量が少ない場合があります。
また、空き容量が約7GBを下回っているとOSアップデートに必要な空き容量を確保できずシステムエラーを起こすことや、アプリを動作させるための空き容量を確保できずバッテリーの持ちが悪いと感じることがあります。

バッテリーの劣化
バッテリーの劣化はそのままバッテリーの持ちに直結します。
iPhoneのバッテリーは約500回の充電負荷で劣化するとされており、一般的には新品時から約2~3年で劣化する事が多いです。
設定で確認

最大容量が80%近くまで下がっていると1日iPhoneを稼働させるだけの電力を確保できず、80%を下回っていると使用中に電源が切れて再起動する症状が発症する事もあります。
80%を下回っている場合は、早めにバッテリーを新品に交換する事をオススメします。
※最大容量が十分にある場合も、機種の使用期間が長い場合(約3年前後)はシステム不具合で状態がきちんと表示されておらず、もっと劣化している場合もあります。
iOSトラブル
今まではiPhoneの設定やバッテリーの劣化により、バッテリーの減りが早いケースを見てきましたが、iOSの更新によりバッテリーの減りが早くなったと感じられる方も多くいらっしゃいます。
iOSの更新によりバッテリーの持ちが悪くなった場合
iOSの更新などで、バッテリーの状態を正常に判断できなくなった事により、バッテリーの減りが早くなったと感じる場合があります。
バッテリーの状態を正常に戻すには?
システムがバッテリーを正常に判断できない場合、 バッテリーをリフレッシュする事により改善する場合があります。
(できるだけ一気に使い切る方が好ましいです。)
②その後、充電器を使って満タンまで充電します。
(電源コンセントを使って安定した充電を行い、100%表示になっても30分は充電を続けてください。)
この放電⇒充電のサイクルを、できれば2回繰り返します。
これで充電容量・最大容量の数値が安定して、正しい表示になる場合があります。
MFi認証Lightningケーブルかつ、機種に合ったACアダプターを使用してください。
初期化・復元
バッテリーの持ちが改善しない場合、更新されたiOSに問題が発生している事も考えられます。
この場合、パソコンを使用して「初期化・復元」を行うことにより、iOSに発生した不具合を取り除くことができます。
バックアップの終わったiPhoneの電源を切り、リカバリーモードを起動します。
パソコンのiTunesを起動し、リカバリーモードのiPhoneを有線で接続し、画面の操作に沿って「初期化・復元」します。
まとめ
いかがでしたか?
精密機械でかつ、何でもできてしまうiPhoneですが、小型なボディ詰め込まれた分、非常に繊細です。
ふとしたことで急にバッテリー持ちが悪くなることもさながら、トラブルに見舞われる事もあります。
定期的なデータの掃除を行い、トラブルに合いにくいスマートフォンライフを過ごしましょう。
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