iPhoneにプリインストールされている「メモ」アプリは利用されておりますでしょうか？
忘れてはいけないちょっとした事や思いついたアイデアなど、それまでは手帳やノートに書いていたものを「メモ」アプリに残すだけでiPhoneでいつでも確認が出来るので便利ですが、ただ書き溜めているだけ、もしくは殆ど使った事のない方が多いのではないかと思います。
一見シンプルに見えるこの「メモ」アプリ、iOSがアップデートされるとともに進化を続け、初期の頃よりも使い勝手が格段に向上しておりますので今回は知っておくと特に便利な機能を10項目ご紹介させて頂きます。
文字のスタイルの変更
文字サイズを大きくしたり太字にしたりといったスタイルの変更は初歩的な機能ですが、文字数が多くなってきた時に使うと見やすさが変わります。
変更方法は簡単で、メモを新規作成すると画面中央あたりに色々なアイコンが表示されますので、一番左のアルファベットのアイコン【Aa】をタップします。
文字の大きさは【タイトル】【見出し】【小見出し】【本文】【等幅】から選択する事が出来まして、【タイトル】【見出し】【小見出し】は自動的にボールド（太文字）で入力されます。
【小見出し】のボールドになっていない文字が【本文】と同じ大きさになるのでサイズ的には3つのサイズになっております。【等幅】は少し特殊ですが文字の間隔が均等の幅で入力する事が出来ます。
2段目の【B】【I】【U】【S】がそれぞれ「ボールド:太文字」「イタリック:斜体」「アンダーライン:下線」「取り消し線」を意味していまして、用途によって使い分ける事が出来ます。
開始スタイルの変更
新規にメモを入力する際の書き出しが自動的に太く大きい文字になり、改行すると通常の大きさに戻る仕様になっておりまして、この仕様が少し煩わしいと感じている方でしたら、次の操作で変更する事が可能になっております。
【設定】▶【メモ】▶【新規メモ開始スタイル】と進みますと、初期設定の段階では【タイトル】が選択されているかと思いますので、こちらの中から【本文】をタップします。
これで新たにメモを作成すると1行目から通常の文字になります。
タイトルや本文以外にも【見出し】や【小見出し】を選ぶ事が出来ますので、自身にあった設定にされる事をおすすめします。
チェックリストの作成
やることリストや買い物リストを「メモ」アプリで書き出している方いらっしゃるのではないでしょうか？
箇条書きで書き出すのも良いですが、チェックマークを付けてリストを作る事でタスクの漏れを防止する事が出来ます。
作成方法は新規メモ作成後に【チェックリストのアイコン】をタップします。
一度タップをすると改行する度に新しい項目の頭にチェックリストが自動的に配置されます。解除する場合はチェックリストアイコンを再度タップすればＯＫです。
白抜きの円をタップすると、その項目にチェックが入ります。間違えてチェックを入れてももう一度タップする事で白抜きにする事が出来ます。
よく見るメモにピンをつける
メモの仕様上、新しく作成したメモや修正したメモが先頭に表示されますが、メモを作成する度に以前に作成した分はどんどん下位の方へ埋もれていきますので、久しぶりに確認したい時になかなか探せない事があったりしないでしょうか？
メモには検索機能がありますので、語句を入力して該当するものを探す方法もありますが、よく確認するメモや大切なメモであればピンを付けて上部に表示させる方法がおすすめです。
設定方法は作成したメモを右にスワイプして左に出てくる【ピンマークのアイコン】をタップする、または端まで右にスワイプさせて指を放すとピンが固定されます。ピンを解除したい場合は同じ様に右にスワイプすれば外す事が出来ます。
書類のスキャン
書類や広告、名刺などの紙ベースの情報を保存したい時にカメラアプリで撮影して写真として残す事があると思います。この場合傾いて写っていたり、陰影が入り見ずらい事もあります。
そんな時に便利なのがメモアプリにあるスキャン機能で、傾きや陰影を自動で補正してくれるの写真で取るよりも見やすい状態で残す事が出来ます。
スキャン方法は【カメラ】のアイコンをタップして【書類をスキャン】を選択します。画面上に黄色い枠が出るので、スキャンする書類にかざしiPhone側で認識されると自動的に撮影されます。
スキャンしたい対象が複数あればそのまま別の書類にiPhoneをかざすと自動的に撮影されますので必要なところまでスキャンを繰り返し右下にある【保存】をタップします。
テキストのスキャン
こちらは書類のスキャンと同じ様にカメラにかざすと文字だけを認識してテキストとして書き起こしてくれる機能になります。文字であれば雑誌や広告など媒体はなんでも良く、読みがわからない漢字などを変換するのにも重宝しそうです。
方法は【カメラ】のアイコンをタップして【テキストをスキャン】をタップすると画面の下半分がカメラ起動モードになり、iPhoneを文字のある媒体にかざすと、一瞬で自動的に上の画面に文字として書き起こしてくれます。
書き起こされた後に【入力】を押すと文字入力モードになるので必要ない部分や誤変換された部分を訂正する事が出来ます。
文字数が多い媒体などを書き起こす時に、特定の場所を絞って書き起こす事も可能で、【入力】の横のメモの様なアイコンををタップすると一部の文字がクローズアップされて、そのテキストをタップやスワイプなので範囲を指定するとその部分だけがテキストとして変換されます。
ロックをかける
iPhone自体にロックが掛かっているのであまり必要はないかもしれませんが、念には念をという事であったり、複数人で使用しているiPadやMacがメモの共有しているのであれば自由に見れるのも困る場面もあるかもしれません。
そんな時には個別でロックをかける事が出来ます。設定方法は作成したメモを開いて右上の【…】をタップすると右上に鍵のアイコンをした【ロック】をタップします。
ロックを初めて使うのであればパスワードの登録が必要です。その際合わせてTouch IDやFace IDを設定するとロック解除が便利になるので必要に応じて設定しておきましょう。
設定したパスワードを入力して認証をクリアすると画面上の中央に鍵が開錠されているアイコンが表示されますのでタップするとロック状態になります。
表を作成
プライベートで使用する事は少ないかもしれませんが、仕事等で情報量が多い事柄を整理する場合は表にすると見やすい事もあります。簡単な表ですがメモでも作成が可能です。
作成方法は、新規メモを作成で表のアイコンをタップすると、縦横に2マスずつの表が表示されます。入力したい個所をタップすると文字が入力出来る様になるので、必要情報を入力します。
行を追加したり減らしたりする場合は任意の行の場所のセルを一度タップすると左側に【…】が表示されますので、そこをタップすると【1行削除】か【行を追加】が選択できるのでどちらかをタップします。
列を増やしたり減らしたい場合は列の上部に表示されている【…】をタップすると【1列削除】か【列を追加】を選択できますのでどちらかをタップします。
入力した行や列の場所を移動する事も出来まして、任意の行や列をタップしたときに出てくる【…】をタップしたまま、ドラッグ＆ドロップを行うと任意の場所に移動する事が出来ます。
手書きでメモ作成
メモは手書きでの入力にも対応しています。人によっては文字でメモを取るよりも絵などでアイデアを残す方が便利な方もいるかと思います。
手書きの方法は、【ペンのアイコン】をタップすれば手書きモードに切り替わりますので好きなツールを選択して描くことが出来ます。初期のころは鉛筆や蛍光ペン、ボールペンのみでしたが、クレヨンや万年筆、筆等のツールも追加になっておりますので、簡単な絵であれば描けてしまえる程に充実しています。
フォルダに分けて整理
ある程度メモが増えてくるとピンで固定しているだけでは整理がつかなくなってきます。そんな時にはカテゴリー毎にフォルダを作って整理をしてあげると便利です。
フォルダの作成方法は、フォルダを一覧で確認できる画面まで戻り、画面左下の【フォルダに+のマークの付いたアイコン】をタップします。
フォルダの名称を入力できますので、任意の名称を入力して右上の【完了】を押すとフォルダが追加されます。
既存のメモを作成したフォルダに移動するには指定したメモの左上にあるメニューのアイコン【…】をタップして【メモを移動】をタップします。するとフォルダが選択できる様になるので移動したいフォルダをタップします。
フォルダを並べ替える事も出来まして、右上にある【編集】をタップするとフォルダの横の【 ≡ 】をタップしたままスライドが出来る様になるので任意の順番に並べかえましょう。
まとめ
「メモ」アプリには色々な機能がある事が分かりました。
今回は特に使えそうな機能を選んでご紹介させて頂きましたが、この他にも色々な機能がありまして、標準搭載のアプリとしては贅沢な仕様になっております。プライベートに留まらずビジネスシーンでも使い方次第で活用できたり、iPadやMac等の他のアップル製品をお持ちであれば、共有するだけでどの端末でもすぐにアクセス出来ますので使い方次第ではとても便利なツールになるのではないでしょうか。そんな高機能な「メモ」アプリ、使わない手はないでしょう。
